2026/02/05 16:10

うまく言葉にできない気持ちが、
胸の奥に残る日があります。
悲しいとも、苦しいとも、怒っているとも違う。
名前がつかないまま、ただそこに在る感情。
言葉にできないものは、
つい「なかったこと」にしたくなります。
説明できない自分が悪いような気がして、
気づかないふりをして、
日々の用事の中に押し込んでしまう。
でも、本当は——
言葉にならない感情って、
間違いでも弱さでもなくて。
「まだ形になっていないだけ」の、
あなたの大切な一部なのだと思います。
たとえば、
うまく切り替えられないままの気配。
今日を生きるために、ほんの少しだけ支えがほしい瞬間。
朝が始まってしまう前の、ひと呼吸。
留め屋のガラスの雫は、
そういう“名前のつかないもの”を、
急いで言語化しなくてもいいように——
まずは、形として留めておけるように。
そんな気持ちで作っています。
ガラスは、光を受けて表情が変わります。
同じ色でも、同じ透明さでも、
見る角度やその日の心で、違って見えることがあります。
それって、感情に少し似ているなと思うのです。
同じ出来事でも、同じ自分でも、
今日の私には今日の揺らぎがある。
だから、雫にも、
ひとつとして同じ表情はありません。
小さな気泡、にじむ色、光の影。

その違いごと、あなたの日々にそっと
寄り添えたらいいなと思っています。
言葉にできない感情は、
きっと無理に整えなくてもよくて。
結論を急がなくても、
「こう感じてしまう私はだめだ」と裁かなくていい。
ただ、そこに在っていいものなのだと。
もし、あなたの中にも
うまく言えないままの気持ちがあるなら、
そのままの温度で、雫に預けてみてください。
見るたびに、少しだけ呼吸が戻るような。
何かにならなくても、
在っていいと確かめられるような。
そんな小さなお守りになれたら嬉しいです。
作品はショップに掲載しています。
「この言葉の続きを、形で見てみたい」
と思ってくださった方は、
よかったら、ゆっくり眺めていってください。
